前記事にも書いたように、人工甘味料は私は出来る限りとるべきではないという結論に達していますが、他にも巷で言われている食べ物が本当に効果があるのかどうかを調べてみました。
まず、糖尿病予防というと思い浮かぶのはGI値が低い食品を選ぶということではないでしょうか?
そもそもGI値とは、グリセミック・インデックスの略であり、食品に含まれる炭水化物50gを摂取した際の血糖値上昇の度合いを表した数値です。
GI値が低いということは食後の血糖値の上昇が緩やかになるので膵臓への負担やインスリンの分泌が抑えられるので、健康な人にとってはこの低GI値の食品を選ぶことは糖尿病予防にもメタボ予防にも繋がることは素人の私にも想像できます。
では、糖尿病予備軍の人や、既に糖尿病を患っている人にはどれくらい効果があるのか?
GI値が低い食品を選んで食べたら血糖値は上がらないのではありません。「緩やかに上がる」のです。ということは要するに低GI値の食品であっても血糖値は上がります。
だとしたら低GI値の食品を選ぼうとして頑張ることはストレスに繋がるのではないか?とズボラな主婦の私は思うのです。
気にし始めたら高いGI値の食品を購入しようとはしないでしょうし、それを食べた時には罪悪感だとか後悔が出てきてしまうと私は思います。
それならば、そんなことを気にすることなく基本に忠実にバランスの良い食事を心がけることの方がストレスにならないと思います。
血糖コントロールをする上で必要なことの一つに、ストレスを溜めないことも挙げられます。実際、妊娠糖尿病だった時に毎日血糖測定していてストレスが高い日(病院へ行かなければいけない当日と前日)というのは血糖が高い傾向にありました。血糖コントロールが悪いと先生に怒られる。。。と思っているので、ご飯は普段よりも少な目、野菜中心という食事なのに、血糖値は高かったです。
次に糖質制限が効果的だという専門家もいらっしゃるようです。
これに関して日本糖尿病学会は『日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言』の中で「総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない」と明記しています。
また、「低炭水化物食では心血管疾患のリスクは低減せず、総死亡率は有意に増加したと報告している」とも書かれていることからも、素人考えで糖質制限を行うことは危険だと思われます。
次にコーヒーが食後血糖値を抑制してくれるという話を聞いたことがあります。
コーヒーに含まれているクロロゲン酸類が抑制してくれるようです。
このクロロゲン酸類というのはポリフェノールの一種です。コーヒー生豆にはこのクロロゲン酸類が5~10%と豊富に含まれています。
シドニー大学でコーヒーの2型糖尿病予防効果について効果ありという報告を出していますが、これは糖尿病をまだ発症していない人に限った話のようです。
まだはっきりとは判っていないようですが、コーヒーに含まれるカフェインがインスリン感受性に悪影響を及ぼしたとする研究結果もあるのだとか。
コーヒーと炭水化物を同時に摂取するとインスリンの感受性はある程度低下し、この影響が続くため、すぐにカフェイン+炭水化物の食事をするとインスリンの感受性は大きく低下するそうです。
要するに、糖尿病予備軍の人や糖尿病を患っている人は、食後に甘いケーキとカフェインの入ったコーヒーを飲むということは好ましくないということです。
ヨーグルトも糖の吸収を抑えるという話を私は耳にしたことがありますが、これにも注意が必要なようです。
まず、低脂肪製品に限られていることと無加糖の製品であることが必要不可欠のようです。
色々とこれを飲めば血糖値が下がる、とかこの食品がオススメだとか言われていますが、私の中では結局「ミニトマトとネバネバ食品とキノコ類」が血糖値を抑制してはくれることは間違いないけれど、他の物は結局ビミョウという結論になってしまいました。
こう考えると、日本に伝わる「和食」というものが一番糖尿病予防食であり、これをゆっくり味わって食べるということが最高の食事だということを再認識しました。