1979年12月5日発売の『君が人生の時…』のラスト『君が人生の時…』です。
価格:1,258円 |
このアルバムは日清食品のカップヌードルのCMソングに使われた『風を感じて』も一曲目に収録されています。
1980年生まれの私がそのCMを実際に見たことはこれまでに一度もありませんけど。。。
最近になって気づいたんだけど、“Illumination”から“Mind Screen”のリリース期間が8ヶ月、“Mind Screen”から『君が人生の時…』までが7ヶ月、その後の“Home Bound”までが10ヶ月なんですよ。これって凄いスケジュールですよね(笑)。その間かなりの本数ライブもやってますしね。当時、歌詞が書けなくて、「オレって枯渇したかも…」「失語症かも…」なんて煮詰まっていたのだけど、「2~3年の間に4枚のアルバム・リリースだもの、そりゃぁキツイ!」ということが判明しました(笑)。ましてやリズム・セクションのレコーディングまでに歌詞を含めて楽曲を完成させることなんか出来っこないです(笑)。「レコードって記録するってことだから、完璧じゃなくても、今のままを録音すればいいんだよ」と励ましてくれたディレクターの須藤晃くんの言葉。「なるほど、いいこと言うな」と納得してましたが、今思うに、納得いくまで推敲している余裕は無かったってことですよね(笑)。実際、明日リズム・セクションのレコーディングなのにメロディーさえ出来ていない、そういう状況が『君が人生の時…』のレコーディングの時にありました。
伊豆にあるスタジオでリズム・セクションの録音前日、まだメロディーが3曲足りないということで、近くにあるスタジオの宿泊施設で曲作りをしたのをよく覚えています。今まででこの曲作りの時が一番悲惨というか、もうそれを通り越して、ほとんどコメディーと言っていい一夜でした。宿泊所の居間に須藤くんがいて、オレがメロディーを完成させるのを待っている。隣の寝室でオレはギターを弾きながら唸っている。水谷さんと鈴木さんはスタジオで仮眠しながら待っている。明け方にやっと3曲出来て、水谷さんにメロディーとコードを渡して、オレはスタジオの隅に倒れこむように寝てしまった。あくる日、エンジニアやミュージシャン達が到着し、レコーディングが始まった。その三つのメロディーの内のひとつが『君が人生の時…』です。まさに人生の時でした(笑)。
このようにオフィシャルウェブサイトに書いてあるのを見て驚きました。
一晩で3曲を作るだなんて、凄すぎる~!
『君が人生の時…』という言葉はディレクターの須藤晃さんの発案だったというような話を読んだ気がします。
この詩の一部を紹介します。
Time of your life
抱きしめるがいい
ただ ひとつの 君が人生の時
この記事を書く前、私は勘違いしていました。
君が人生の時。
そこには男女が存在するのかと思っていました。
もう一つのフレーズではこのようにうたわれます。
Time of your life
想いを馳せれば
心高鳴る 君が人生の時
でも、違う。
“Time of your life” って “あなたの人生の時間“ ですよね。
人生、色んなことが起きるけれど、どんなことが起きたって挫けずに、“想いを馳せれば心高鳴る”んだよ。
っていう詩なんじゃないかな??
皆さんはどう思います?
曲も一晩に3曲も作ったなんて思えない、とてもいい曲。
是非聴いてみてください。