気持ちが折れる
不妊治療って、やったことがある人はわかると思うんですけれど、終わりが無いんですよね。
私は次は顕微授精を勧められていました。これには確か、更に数万円かかると言われていました。
やろうと思えば、当時、金銭的には出来ないこともなかった。けれど、心が疲れ果てていました。
前の記事にも書いたように、体外受精すれば子供を授かることができると思い込んでいた私。
でも、結果は受精すらしなかった、とか、途中で分裂が止まってしまったとか、お腹に戻したのに、そのあと、着床しやすくするように痛い注射も打ったのに、暫くすると生理が来てしまう…。
そんな現実がとても辛かった。
不妊治療は助成制度があるので少しは足しになりますが、これも全部申請しないとダメ。
保健所に領収書を持って必要事項を記入して…。
体外受精をするようになって私たちの夫婦仲は明らかに悪くなりました。
不妊治療を始めたころ、私もパートで4時間でしたけれど働いていました。
病院の日は店長に申し出て時間を変更してもらったり、休ませていただいたり。
旦那は旦那でかなり忙しい部署に異動していたのでなかなか仕事を休むことはできず、病院について行って貰うのは夜中の注射の時と、1周期の中で1~2回程度。
卵がちゃんと育っていたら、今日、戻してもらう。という日、旦那も病院についてきていました。
でも、彼は仕事のストレスもあったのか、とても病院では不機嫌でした。
そして、診察室に入り、先生から「今回は戻す卵がない」という話を一人で聞きました。旦那は外待合で待っていました。
その後、外待合にいる旦那に先生に言われたことを話してみると、素っ気ない態度。
色んなことが頭をかけめぐりました。
そんな時、先生が外来から戻っていくところで、私に声を掛けてくださいました。私は旦那にではなく、先生に泣きついてしまい、先生に背中をトントンとして貰っていました。
あの時の辛さっていったら無かった。
次、もう一回だけ体外受精を試みて、それでも結果が出なかったら離婚しよう。という約束が私たち夫婦の間で取り交わされました。