ミネラルってなに?何で補えば良いの?
ミネラルって言葉は皆さん聞いたことがあると思うんだけど、「ミネラルっていったい何?」と聞かれても曖昧にしかわからない人が多いと思います。
私も例外なくその一人(;”∀”)
なので今回、勉強したことをまとめたいと思います。
ミネラルとは
地球上に存在する元素から水素・窒素・酸素を除いたものをミネラル(無機質)と言います。
およそ100種類もある元素の中で私たちの体の中に存在して栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルは今現在16種類が知られています。16種類の名前はナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素。この内、厚生労働省が摂取基準を定めているのはナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素の13種類です。
体内で合成される?
答えはNoです。
私たちの体の中で作り出すことはできないので食べ物から摂取するようにしないといけません。
一度に沢山のミネラルを摂取すれば体内に貯蔵ができるのかと言うと、それもできないものが多いようです。
サプリメントなどで1つのミネラルだけ(カルシウム、鉄、亜鉛など)を長期にわたり摂取してもあまり意味がないと言います。
どのミネラルであっても単体で過剰摂取すると他のミネラルの吸収を妨いだり体外への排泄を促したりするそうです。例えば、カルシウムのみを摂取するとマグネシウムの不足を招くことになります。これが長期にわたると過剰症の心配が出てくるようです。
ミネラルは多すぎても少なすぎても健康によくないのです。
カルシウムが不足すると骨粗鬆症になる可能性があったり、鉄が不足すると貧血になることがある。逆にナトリウムの取り過ぎが原因で高血圧や脳卒中になるといったことはよく知られています。
サプリで補うこともあまり意味がないと言われているミネラルですが、この吸収を助けてくれる物質も存在します。
カルシウムやリンはビタミンD、鉄はビタミンCが吸収を高めてくれます。
ミネラル補給はミネラルウォーターが適している?
ミネラルを摂取したいと思った時に何を食べたら(飲んだら)良いかと考えた時、ミネラルウォーターが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
私の元夫は当時水道局に勤務しており、「名古屋の水道水は美味しいんだからミネラルウォーターをわざわざ購入する必要はない」という考えを刷り込まれているので私は購入したことはありませんが、世の中には多くの種類のミネラルウォーターが販売されています。(ちなみに名古屋市は木曽川から取水しており、私が住んでいたところも木曽川から取水されたものだったので水は水道水をそのまま飲むか、ペットボトルに水道水を入れ、キャップを緩くして冷蔵庫で冷やしたものを飲んでいました。これにより塩素が抜けるそうです。)
でも、ミネラルが私たちの体の中では必要不可欠である以上、ミネラル補給にはミネラルウォーターもありなのかな?と調べてみました。
一口にミネラルウォーターと言っても硬度の高い物から低い物まで様々です。
日本の水道水も取水される場所によって硬度は異なっていますが平均すると約50㎎/Lで軟水に分類されます。
硬度の計算方法は カルシウム(㎎/L)×2.5+マグネシウム(㎎/L)×4.1 となっています。
カルシウムもマグネシウムもミネラルなのでこの硬度が高いものの方がより多くのミネラルを含んでいると考えて間違いはないようです。
以下、私の思いつくミネラルウォーターの硬度などを調べてみた結果です。
(※スマホで表を見るときは横向きにしないと全部見れないみたいです💦blog初心者で、まだ直し方がわかりません😣💦⤵️)
商品名 | 硬度
㎎/L |
カルシウム
㎎/0.1L |
マグネシウム
㎎/0.1L |
ナトリウム
㎎/0.1L |
カリウム
㎎/0.1L |
エビアン | 304 | 8.0 | 2.6 | ― | ― |
クリスタルガイザー | 38 | 0.64 | 0.54 | 1.13 | 0.18 |
ボルビック | 60 | 1.15 | 0.8 | 1.16 | 0.62 |
南アルプスの天然水 | 約30 | 0.6~1.5 | 0.1~0.3 | 0.4~1.0 | 0.1~0.5 |
富士山麓のおいしい天然水 | 63 | 1.6 | 0.56 | 1 | 0.19 |
他にも南アルプスの天然水にはリンが0.1㎎/L未満、ボルビックにはシリカが31.7㎎/L、クリスタルガイザーと富士山麓のおいしい天然水にはバナジウムが含まれています。(クリスタルガイザー:5.5㎍/100ml 富士山麓のおいしい天然水:36㎍/530㎖)
このバナジウム。富士山の地下水に特に豊富に含まれているミネラルで血糖値を下げる効果があります。
こう見てみるとミネラルウォーターでミネラル補給も良いかな?と思えてきます。
が、水道水にもカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、銅、鉛、塩素とミネラルは含まれています。有害と言われるミネラルも含まれているようですが、水道法で「生涯にわたって連続的に摂取しても人の健康に影響が生じない量をもとに、安全性を十分考慮して基準値が設定」されているそうです。ミネラルウォーターの場合は食品衛生法が適用されます。有害ミネラルである「ヒ素」をこの食品衛生法と水道法で見てみてると、食品衛生法では0.05㎎/L以下、水道法では0.001㎎/L以下となっており、水道法の方がより厳しく管理されています。
ミネラルウォーターも実は水道水とそれほど変わらない程度のミネラルしかないものが殆どなのだそうです。
ミネラル成分や量をしっかりとチェックして購入しないと水道水よりミネラル分が少ないものをわざわざ高いお金を払って購入していることになりかねません。
そしてもう一つ。
水に深まれるミネラルは無機ミネラル(鉱物性ミネラル)で粒子が大きいのです。このため、吸収率は8~12%と少な目であり、さらに加齢に伴って3~5%にまで減少してしまうのだそうです。
これに対し、有機ミネラル(植物性ミネラル)は粒子が小さく、吸収率は98%もあるのだとか。有機ミネラルは植物が土壌から無機ミネラルを吸収して有機化したミネラルで野菜に多く含まれます。
「水」からミネラルを吸収するのはかなり難しいのです。
例えば、ひじきを100g食べるとカルシウムを1400㎎摂取できます。
水道水の場合、カルシウム量50㎎/Lだとすると28Lも飲まなければいけなくなってしまうのです。
私の出した結論
水分補給は水道水で行う。
ミネラルウォーターは硬水のものにするか水道水には含まれていないミネラルを含んでいるものを選ぶ。
ミネラルは栄養価の高い食品を食べる。